今日は、書評をアウトプットします。
「恥」ということを、じっくりと考えてみたことはあるだろうか。
これまで、恥ずかしいと思うことはあっても、とりあえずその場しのぎでかわして、そこから何かを学ぼうとしたり、気づくこともなかったように思う。しかし、自分が恥ずかしいと思えることからは、振り返ると自分を理解するヒントがたくさんあることに気づく。だから一度自分の恥の感情と向き合ってみるのもおすすめだ。
本書のスタンスは、恥をかくことを全面的に肯定してくれる良書だと思う。
例えば、
・恥をかける状況にいるということは、新しいことにチャレンジしている証拠だ。これから社会状況は目まぐるしく変わるだろう。だから異業種で働いたりも増える状況の中で、初心者に戻って恥をかいてもいいと言える人は強い。
・恥をかくことは、将来の自分に対しての投資である。いくつになってからでも人間は変われるが、年齢を重ねたあとでは、恥をかいてまで行動パターンを変えたりするコストやエネルギーが高くなる。だから、今からでも恥をかく練習をして、免疫をつけておいた方が良い。
・恥をかける人は、応援される人。恥をかくことをいとわない人は、人からコミュニケーションをしやすく余白がある。逆に尊敬されるべき、周りからよく見られたいだけだと余白がないので、助け舟を出しにくい。
・いま自分より先を走ってると感じている人は、ただ恥をかいてきただけではないか。自分の意見を言ったり、自分をアピールしたり、できることに積極的に手をあげるのは、恥をかくリスクを取ることと同義。つまりたくさん恥をかいていいと思っている人が、認められる。
このように、今からでも恥をかくことをいとわない習慣を作っておくと、今日から手をあげたり、投資という観点でいうと、さまざまなチャンスを今後回収できるかもしれない。
まぁメリットはわかる。でもそれができないんじゃないかと、思われるだろう。自分もそう思った。だから自分の生活に落とし込んで考えると、自分が恥ずかしいと思ったときに、なぜそれを恥ずかしいと思うのか深掘りしてみることが大事だと思った。そしてこれを繰り返し、自分がどうゆう状況で恥を感じやすいのかを把握する。
実践しようと思って、友人に久しぶりにLINEをしようとしたら、躊躇してしまった。これは、久しぶりすぎて変なやつと思われないだろうか、迷惑かも、返信が返ってこなかったら恥ずかしいなという感情だった。結果は普通につながれる。取り越し苦労だったことを検証できた。
心配性な人は面倒だけど、自分の言葉で都度都度、前後を検証すべきだと思う。今回は連絡が返ってきて取り越し苦労がわかったが、返信がこなかった場合どう感じるかも自分の言葉で検証すると、自分の恥の感情を理解して、どんどん恥をかけるようになっていくと思う。
本書は、後半でさらに、具体的にどうやって「恥をかく」を実践していくか50提案されている。例えば、自己紹介を工夫する、必ず自分から挨拶する、失敗した出来事や恥ずかしい経験を自ら話す、などなど盛りだくさんだ。
1つ1つできることから、恥をかくことと自分を検証することを習慣にしてみてはどうだろう。10年後には、ものすごい投資になってリターンが返ってきそうではないか。