物理的なコストより心理的なコスト

今日の考えたこと。

物理的なコストは、今めちゃくちゃハードルが下がったけど、何かやるということを躊躇する人も多いように感じている。そして、頭では何かしようと思っている人も動けない感じている人も多いのではないか。

それは、物理的なコストではなく、心理的なコストが大きく感じられるからだと思っている。SNSではすぐに自分のやろうと思っている分野での先駆者がたくさんいるし、ある程度能力がついてきたなと思っても、自分の上位互換はすぐに見つかる。そして、そんなのやっても意味ないよ、もっと戦略的に考えた方がいいよ、もう遅いんじゃね、なんて情報も溢れている。

つまり、物理的には誰でも始められるのに、誰かと比較したり、情報がたくさん取れる分、心理的にハードルを感じやすいとも言えると考えている。

現在では、ネットや書店だとすぐに結果がでるとか、これをやればこうなる、みたいな情報が目立つが、それは情報の発信者がこれまで無数に試行錯誤して抽出した出来事だけだ。本当は、無駄なことや、自分なりのカスタマイズといったことを無限に繰り返しているはずである。

おそらく半年から1年では大した結果は出ないだろう。でも10年努力が継続したら、おそらくトップ集団に行けると想像している。ウォーレン・バフェットは、「ほとんどの人は急いでお金持ちになろうとするが、ゆっくりお金持ちになろうと努める人はいない」と言ったそうだ。

つまり、どっしりと構えて試行錯誤して継続することが、逆に近道なのではないかということだ。こんな言説は受けないだろうけど、ゆっくりとでも長期で鍛錬するのが、おそらく今でも正道なのだと思う。最終結果が、自分の考える成功に帰結しなくても試行錯誤した暗黙知が、他の分野で花開くこともあるのだから、じっくりと取り組む。短期的な成果をあきらめることこそが、心理的コストを超える唯一の方法かもしれない。

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