「NHKスペシャル 混迷の世紀 第10回 台頭する“第3極” インドの衝撃を追う」が大変おもしろかったので、少し書いておこうと思います。
まず、インドの平均年齢は27歳、1000億以上の企業価値をつけたいわゆるユニコーン企業の数は70社を超えたとの情報が紹介されていました。
ここからまず知らなかった、日本は平均年齢48歳、ユニコーン企業は6社とのこと。
年齢もユニコーン企業数も、かなり圧倒されている状況とのことです。
そして、インドは政府が、独自のデジタル政策をやっているようで、個人情報の登録と目の虹彩の形や、指紋をシステムに登録して個人IDで管理することで、行政の仕事をめちゃくちゃ効率化しています。
日本では、マイナンバーまではいけるかもしれませんが、虹彩の登録や指紋の登録はおそらく難しいのではないでしょうか。
個人IDを持っていれば、政府が用意している決済システムと連携して、スマホでの支払いをしたり、現金を引き出せたりと、めちゃくちゃ便利なのです。
この決済システムの土台ができたことで、これまであまり経済の表面に出てきづらかった、農家の人たちや、小規模事業者がその決済システムを使って商売をしやすくしたり効果が出ているとのこと。アメリカなどで、IT系の仕事をしていた人たちも、国の決済システムやインフラが整ってきたので、かなりの会社が創業されていて、投資熱も活気づいているようです。
今後のインドを見るうえで、観察したい重要なことは2点かと思っています。
まずは、この決済システムや、政府が主体となって経済を活性化しようとする試みと、現在6%超えの経済成長が、どうなっていくか。
それから、個人IDと身体情報までが一体化した管理体制が、どのような歴史を描いていくか、ということになるでしょう。
日本もおそらく、将来的にはマイナンバーなどで、行政の効率化、AIや画像認識による計算可能範囲を広げていく社会運営になると思っています。その時に個人情報を政府が一元化していると、どのような影響があるのか、示唆に富む国になると感じました。