色々なスポーツ選手のインタビューや、メディアで活躍している学者、アーティストなんかをみていると、けっこう示唆に富むような話が出てきます。
聞いてると負けてから、あるいは自分の中のシナリオが壊されてから、本当の意味で仕事に向き合えるようになったり、最大限のできることに集中したりし始めることが往々にあるということです。
ガチで挫折を味わってボロボロの状態になったとき、もしくは自分なんてたいしたことない、と心の底から受け入れたときしか、本当の意味で自分向き合えないのかもしれません。
やっぱり、人間って自分のやり方ではうまくいかないと思っていて、他者から学んだ方がいいと考えていたとしても、「なんか自分はまだイケるんじゃないか」とか「あの人はこう言ってるけど、自分はこう思うんだよね」といった判断から離れるのが難しいということです。
そう考えると、勝っている状態で学ぶこともめちゃくちゃあると思うし、そちらの方が有益かもしれないけど、うまくいかない時期も実はかなりメリットがあるのではないかと思えるようになってきました。
実際その境地にいるときは苦しいけれど、何かを掴み取れる時期だし、気づきづらいけれど必ず小さな変化の芽が出ていると信じていいと思うのです。
そして、いったん自分のたいしたことなさを、心から受け入れたら、自分に必要な本当の鍛錬が目の前に立ち上がってくるのではないかと、今は考えています。