エンジニアの案件募集とかを見ていると、要件がけっこう適当というか、言葉の定義がかなり曖昧さを含むレベルで終わっている件が多いことについて書いてみます。
◎どのレベルまでも解釈できる言葉
もう少し具体的に言ってもらわないと判断できない要件。
たとえば、「WordPressの複雑なカスタマイズの可否」みたいな感じの文言。
すでに組み込まれているテンプレートをいじれるのか、カスタム投稿やカスタムフィールドが触れるのか、アクションフックを使いこなせる、どのレベルかがまったく分からない。
◎期待値の調整がむずかしい
こういう、どのレベル感でも解釈できそうな言葉は、こちらである程度具体まで落として回答するようにしているけど、そのままYes/Noで回答してしまう人も多そうだし、最初から言語化して期待値を合わせておけばいいのに、と思った次第。
文書の段階で認識を合わせておかないと、面談の際の深掘りもできないし時間がもったいないのになと思ってしまう。
◎具体の言語化を引き受けよう
とはいえ、自分もけっこうめんどくさいと思っている時は、抽象の言葉で投げてしまうこともあるから、人に石は投げられない。でもどの職業の人もそうだろうけど、言葉の定義とか具体を突き詰めて考えることなのではないだろうかと最近思っている。
だからプロ意識を持って職業人として生きるには、言語化のめんどくささを引き受けれる側に回る必要があるのだろうと思った次第。