なぜ”行動”できないか

自分はこれをやりたい、これが買いたいと思っているのに、行動に移せないことはないでしょうか。昨日、買いたい本に出会ったのですが、どうしても購入するという選択をできなかったので、なぜ選択ができないかを深掘りしてみました。

■論理と感情の両輪(タイヤ)が必要
◎行動まで至らない理由
行動できないときは、「論理的にこっちが正しい」「自分はこういう理由でこれをやりたい」などと、頭でわかっていても感情が追いついていないことが多いです。
逆もまた然りで、感情的にこれがやりたいと思っていても、「これは正しくないのではないか」と思っているときは、なかなか実行には移れないことがあります。

◎どちらのタイヤが駆動する必要があるかを考える
論理が足りないと思う場合は、どちらかというと簡単だと思います。メリットとデメリットを書き出したりすればある程度の「正解」は導けるはずです。
一方のやっかいな問題が感情的なブレーキを感じるときです。こちらの場合は、感情的な納得感を作り出す必要があり、自分の中でストーリーを作る必要があるのです。

■知ることと納得することの大きすぎる違い
知ることと納得することには、10倍くらいの開きがあると考えています。
上記の例で言うと、知ることは「論理的に正解っぽいもの」を知識として持っている状態です。
一方で納得することは、「自分に語るストーリーを信じれて」アクションできる状態です。

◎自己啓発本を見ても変われない理由は?
こちらも理由は明らかで、本を読むと「論理的な正解」を知識として知ることができます。
そして、「感情的な納得」も読んだ直後には得ることができるでしょう。
でも人間のやっかいすぎる性質上、感情的な部分は長続きすることができないので、「論理的な正解」を実行し続けるには、感情的な納得を自分で作り出す必要があるのです。

◎他者も同じ
身近な人や部下がまったく変わらないと感じることもあるでしょう。
たとえ、「論理的にこれが正しい」からこれをやって、といってもその人の行動は一瞬変わって元に戻るのが関の山でしょう。こちらもストーリーというガソリンが時間と共に枯渇していくからです。ほんとうに行動変容が必要なら、何度も感情的に納得してもらうストーリーも辛抱強く語りかける必要があるのです。(他者にとってその方法が根本的に合わない場合、その人に大きすぎるダメージを与える可能性があることも忘れない)

■自分の中にある「必要性」と「納得感」を、ストーリーとして語る
自分で自分に語るストーリーを作るにはどうすればよいでしょうか。
私は、毎日自分の感情をチェックして、毎日微調整をしていくしかないと考えています。
自分の感情はわかっていると思いがちですが、ズレていることも多々あります。人は自分のことをわかっていると思いがちですが、驚くほど間違っている場合がある。
つまり、自分を納得させるストーリーを紡ぐには、毎日自分の感情を見つめる鍛錬と自分にカスタマイズする根気が必要なのです。クソ地味な継続で魔法のような方法はないというあたりまえの結論になります。

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