人が成長するとき

先日知人と話していて、勉強の成果が出ないと嘆いていたので、人の成長についての考えを書きます。

■成長、成果は遅れてやってくる
大前提としてほとんどの場合、成長や成果は自分が思っているより遅くにやってきます。
多くの人が、成長は努力したらした分、その場で得られると考えてしまいがちです。
努力量と成長が比例曲線のように、右ななめ上に段階的に登っていくと感覚的にはイメージしやすいでしょう。
しかし、人間の成長は指数関数的な現象として認識しておいた方がいいです。低空飛行を自分が思うより長く続けた上で、ようやく一気に成長するみたいなパターンが多いと思います。
停滞期間が必須と考えておいた方がいいでしょう。

■受験での体験
大学受験などを経験した方なら、馴染み深いことかもしれませんが、これまで勉強をしていなかった人が受験を決意して勉強し出しても、まったく成果が出ない時期が続きます。

私は、普通科でない高校を卒業して1年4ヶ月ほど働いてから、約7ヶ月の勉強で私大を目指しましたので、1日10時間は勉強しないと間に合わないと思ってやりはじめました。
(最初にセンター試験過去問を見たら、どの教科も本当に1問も分からなかった)
でも最初の4〜5ヶ月は、全然成果が出ずにヤバいヤバいと焦っていたことを覚えています。

しかし、受験は最後に伸びるという言葉もあるように、本当に最後の最後1月、2月あたりでようやく点数に表れているのを確認できたのです。偏差値で言うと30くらいの普通科でもないところからでも、約半年で3科目60くらいまでは行くので自分でも驚きました。

つまり、ここで言いたいことは、受験勉強の最初の5〜6ヶ月は伸びている感じもしないし、本当に受かるのかと半信半疑で進めることに耐えなければならないということです。
ほとんどの期間が、低空飛行、我慢の時間帯になることがほとんどでしょう。

■イチローの名言
野球のイチロー選手のインタビューで読んだことで、あぁこんなすごい人でもそうなんだと思ったことがあります。イチロー選手いわく

「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて続けられない』と僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではなく、後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思いますが、自分が『やる』と決めたことを信じてやっていく。それが正解とは限らないし、間違ったことを続けてしまうこともあるんですけど、『そうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない』という気がしています」

超一流の人でも後退することもあるという事実。これは勇気が湧いてこないでしょうか。

■こまかい検証とプランBを持っておくこと
目標に対して、最初の段階で立てた戦略や、予定はこまかく修正する必要があると思っています。やる前からわかっていないことも多いので、やりはじめてから修正していくのが肝心です。
たとえば勉強でも、やる前は1日1時間で成果出るかなと思っていても、やりはじめたら足りないことや、自分にあった勉強方法に気づいたりするものです。なので、最低でも1週間に1回は、絶対に振り返りの時間を持つべきだと考えています。

まとめ:
今でも、なにかに焦る気持ちに苛まれることがあります。でもどうせ成長には時間がかかると言うことを少しでも思い出せれば、収穫までは色々試行錯誤して楽しもうという気持ちも出てくると思います。今は、そんな気持ちで生活していきたいと考えるようになりました。

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