池田紀行氏の、自分を育てる「働き方」ノートを読んだので、書評を書きます。
働き方に迷っている方、自分の成長に実感が湧かない方は参考になる書籍だと思います。今はKindleUnlimitedで読めました。
■圧倒的努力
これだけガチャとか、運ゲーであるという認識が広がる昨今ですが、本書では本当に力をつけて成長したいなら圧倒的努力が必要であることを、何度も強調します。
価値のあげ方、仕事の向き合い方、自己投資の仕方などの章毎に、どれくらいの量の努力が必要で、各テーマに沿ったWORKが用意されています。
長い鍛錬になることを再確認することができます。
■仕事との向き合い方
「仕事力=引き出しの数 X 瞬発力」と定義されています。
引き出しの数は、本を死ぬほど読むこと。ある分野の、入門書と学術書と最新研究を各3冊ずつ読む。そして、自分でまとめてブログに書き、実践を日々やりながら繰り返す。
瞬発力は、「累積矢面時間」を増やす。「累積矢面時間」とは、自分が顧客から評価される緊張の場面に何度も立ち会うことを指している。たとえば、顧客との会議に参加しても上司だけがプレゼンして終わったら、矢面時間に換算されない。ヒリヒリするような場面で、自分に必要な準備と切り返しができるようになると瞬発力が上がってくる。
実力をつけたいなら、自分でアウトプットして脳内にストックを作っておくこと。そして評価される場で試していかないと、本当に意味がないことをここ10年で痛感しています。必ずアウトプット、人からのフィードバックまでがセットで考える必要があります。
■文章を書くこと
自分の仕事について、3000文字書ける人は、少ないとのこと。
例えば、営業なら「プレゼンのやり方」を自分のこれまでの暗黙知や実体験をまとめてデータ化し、論理的に3000文字書けると、専門家としての実力を蓄えたと言えるのではないでしょうか。
まずは、今やっている仕事を、人に3000文字くらいで説明する文章などから始めてみると良いかもしれない。文章を書くことも、時間をかけて鍛錬してくしかなさそうです。
◎所感
引き出しの数と瞬発力を鍛えていくことは、自分にとって刺さりました。
まずは、1つの分野で10冊読んで、知識をつなげて3000文字のアウトプットをすることと、なんとかして矢面に立つ機会をもぎ取ることを意識して日頃から鍛錬することを思い出させてくれました。文章も継続していきます。