先日、大分は湯布院からほど近い、岩下コレクションに行きましたので、訪問記を書きたいと思います。
オーナーさんのコレクションと文化活動に対する情熱を感じれる施設になっていますが、日本の明治〜昭和のレトロなモノたち、ヨーロッパの王家や歴史的なモノたち、バイク/自動車、そして高倉健にまつわるモノたちで溢れかえっていました。
まず、明治〜昭和にかけてのモノたちです。モノがまだまだ貴重だった時代から、高度成長期を迎えテクノロジーにも夢が詰まっているように感じました。なんか今よりもっと自由な発想でモノを作っていて、モノに輝きが宿っている、そんな印象を強く受けました。


そして、戦後はアメリカの影響もやっぱりすごかったんだなぁと思える、アメリカ生まれのモノたちの展示に移っていきます。

日本国民が熱狂していたらしい、力道山もキャデラックの特注品を所有していたことを見ると、なんとなく戦後の日本の迷いのようなものも感じれる。力道山の果たした精神的役割や社会状況への影響なんかは、下記の本がおもしろかったように記憶している。
そして2階には、英国王室ゆかりのバイクや、ダイアナ妃生家?のステンドグラスや、フランス/ムーラン・ルージュの赤の風車など、「どうやって手に入れたんだ!?」という代物も連発していきます。情熱があればこんなことまでできるのか?本当にすごいなとしか言いようがないコレクションです。




戦間期のポスターでしょうか。この頃から日本は戦争のために、貯蓄を促すようになった歴史が実物から感じられました。戦争期の貯蓄を良しとする風習が今なお日本に残っているのは、ほんとうにおもしろいな思いました。江戸には宵越しの銭は持たないなどの言葉があったようですが。。

まさか、別府に向かう途中でたまたまこんなすごい場所に巡り合うなんて、やっぱり旅はしてみるものだなと感じさせてくれたコレクションでした。
また必ずいきたいと思っています。